早いもので、僕がオーストラリアに来てから1年になる。
最初の1ヶ月は失敗ばかり。体調を崩してしまい、食事が口に合わずに困ったこと。ひとりでバスに乗り込み、方向違いの場所で降りて1時間も歩いてホームステイ先へたどり着いたこと。何とかキリ抜けてきたって感じだ。しかし、そのぶん人に頼らずに生活することを身につけることができた。同じ失敗は2度と繰り返すまいと、自分なりにトラブルに対処したのが良かったのかもしれない。
英会話に関しても、はじめの2ヶ月くらいは不安だった。テレビを見ていても内容が把握できずにいた。ところがある日、コメディー番組を見ていて、つい吹き出してしまった。「ジョークを聞き取ることができたぞ。」うれしくて笑いが止まらなかった。ヒアリングは英語が慣れれば、自然と身につくものなのだ。
ホームステイ先のふたりのホストブラザーは、僕の良きパートナー。もちろん、意見が衝突し合うこともたまにある。そんなときは、できるだけ腹を立てないように、と努めている。せっかくの留学生活をつまらないことでだいなしにしたくはない。よくホストファミリーを途中でチェンジしてしまう例を聞くが、僕はこのまま頑張るつもり。それは彼らと忘れることのできない貴重な体験をしたからだ。
ホストファミリーの年中行事ともいえるフォスターへ、2週間ほど旅行に行ったときのこと。ある雨上がりの日、僕とホストブラザーはビーチでサーフィンを楽しんでいた。と、その時だ。「ドルフィン!」という叫び声を聞き、ふと5メートルほど前を見ると、僕たちと同じ波に乗って、ドルフィンが見事なジャンプをしているではないか!僕たちはすっかり興奮状態。全力でドルフィンの後を追った。こんな衝撃的な体験を一緒に味わったホストブラザーとは、これからもいい関係でいられると信じている。
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